心の学校 佐藤学長の「図解 神のメッセージ3」の頁36『人間は、過去の記憶によって判断し行動をしている。
たとえば、野生のシマウマはライオンに見つけられると全速力で逃げるが、その場をやり過ごしてしまったあとは、ライオンに追いかけられたことを恨んだり、次に追いかけられたらこの手を使おうという策などは考えていない。
しかし人間は、あの時のあの言葉はどうしても許せない、裏切られたあの出来事は忘れることはできないなどのように、もう何十年も前の出来事を恨みやつらみとして持ち続ける。
また、未来に対しての不安を抱えながら、今を生きている。
その心が知らず知らずのうちに言葉や行動として現れ、今のあなたの現実として現れるのである。
過去の出来事をいつまでも持っているのは、人間独特の脳である。
過去の持ち越し苦労、未来への取り越し苦労は、あなたが捉えたものにすぎず、その枠に自分をはめて非常に不自由である。
今この瞬間起きていることは、過去にも未来にもどこにもない、比べることのできないことだから、何にも捉われない今この瞬間の最適な判断をするとよいのである。
それには、あなたに内在している真我を出すことである。
その判断で行動した結果、過去の因縁が消えて結果が変わるのである。』とある。
今この瞬間起きていることは、過去にも未来にもどこにもない、比べることのできないことだから、何にも捉われない今この瞬間の最適な判断をするとよいのだね。
自分が自分だと思い込んでしまっている自分(偽我)に意識が向いていると、何でも比べてしまう発想を抑えることができない。
その比べることがエネルギーを消耗させていて、その不足感を補うために、自分の外側への欲望が生じる。
たとえ、その欲望が叶えられても、自分を心の底から満たすことはできないので、また新たな欲望が生じて、その欲望は尽きないのだね。
その果てしないループから抜け出すには、偽我の自分に意識を向けるのではなく、誰もに内在する究極の全体意識、本当の自分(真我)に意識を向け続けることになる。
やり続けることで、心の中の想念や妄想による混乱が静まり、心の中がだんだんと澄んでくる。
そうなってくると、心の動きが見えてくる。目の前の現象に、心の揺れ動きを把握できるようになってきて、心の動きが無くなると、自分の内側がエネルギーに満ちてくることに気づく。
自分の内側がエネルギーで満ちた豊かな自分で在ると、目の前の現象に、勝手に反応してしまうことは無くなり、何にも捉われない今この瞬間の最適な判断ができるようになってくるのだね。
今日もナーダ音に意識を合わせ続ける。
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