エネルギーを消耗しないで充電する

ヨグマタ相川圭子著ヒマラヤ大聖者愛の般若心経頁139に、『ブッダは、プラクリティという物質の源に還ること、消えること、つまり「無我」を体験したのです。

そのプラクリティと結合して、宇宙を創造させたプルシャがあるのです。

それを生み出すのがブラフマンです。

究極の存在、神なのです。

そこからすべてが生まれるのです。

それを般若心経では「空」といったのです。

心を浄化して「空っぽ」にしていくと、執着が取れていきます。

すると「今にいる」ことができるようになってきます。気づきをもって生きていくことで、今度は、執着しない、良い縁を作ることができるのです。

積極的に、体を調え、瞑想をして、心が「空っぽ」になると、やがて「本当の自分」が現れてくるのです。

源の、すべてを生かし、自分を生かしている存在、それが「本当の自分」です。

それを「アートマン」といいます。

ですから、心を「空っぽ」にしていくということが、すごく大切なのです。

それはエネルギーを消耗しないで充電して、今に生きられるということなのです。』とある。

自分が自分だと思い込んでしまっている自分（偽我）に意識が向いていると、過去の記憶や頭にインプットされたものに囚われて、「こうしなければ・・・」「ああしなければ・・・」というもので、自分で自分を縛ってしまい、視野が狭く、物事を偏って捉えてしまう。何事にも上手くいかず、悩みや苦しみの多い重苦しい生き方になってしまう。

そうならないためには、偽我の自分に意識を向けるのではなく、誰もに内在する究極の全体意識、本当の自分（真我）に意識を向け続けることになる。

やり続けることで、心の中の想念や妄想による混乱が静まり、心の中が澄んでくる。

エネルギーの消耗が無くなり、自分の内側からエネルギーが満ちてきて、もともと豊かな自分に気づくことができる。

豊かな自分で在り続けることで、自然に視野が広がり、物事をより全体から捉えることができるようになって、何事にも上手くいくようになっていくのだね。

悩みや苦しみの多かった重苦しさから解放されて、軽やかに生きることができるようになっていく。

今日もナーダ音に意識を合わせ続ける。

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