ヨグマタ 相川圭子 著 瞑想の力 頁63に、『たとえば、泥水をコップに汲んでしばらくそのままにしておくと、泥やゴミが沈殿して、水はきれいになったように見えます。
しかし、その水をかき回すと、また元のように濁ってしまいます。
一方、泥水を濾してからコップに水を入れるとどうでしょうか。
水の質自体が変わるので、かき回しても水はきれいなままです。
これは源のエネルギーや悟りのエネルギーに守られた瞑想と、そうではない瞑想の違いを表しています。
高次元のエネルギーなどで水を純粋なもの、神聖なものにしてしまえば、水質そのものがすっかり変わります。
これは、ある物質が違うものに生まれ変わる「変容」といえるでしょう。
それに対して、一見、水がきれいに見えるのは「変化」です。
見た目は変わりましたが、根本は同じものです。
いつかまた元に戻ってしまうかもしれません。
つまり、ヒマラヤの瞑想は「変化」ではなく「変容」を起こすのです。』とある。
自分が自分だと思い込んでしまっている自分(偽我)に意識が向いていると、過去の記憶や頭にインプットされたものに囚われて、「こうしなければ・・・」「ああしなければ・・・」というもので、自分で自分を縛ってしまい、視野が狭く、物事を偏って捉えてしまい、何事にも上手くいかず、悩みや苦しみの多い重苦しい生き方になってしまう。
そうならないためには、偽我の自分に意識を向けるのではなく、誰もに内在する究極の全体意識、本当の自分(真我)に意識を向け続けることになる。
やり続けることで、心の中の想念や妄想による混乱が静まり、心の中が澄んでくる。
エネルギーの消耗が無くなり、自分の内側からエネルギーが満ちてきて、もともと豊かな自分に気づくことができる。
豊かな自分で在り続けることで、自然に視野が広がり、物事をより全体から捉えることができるようになって、何事にも上手くようになっていくのだね。
悩みや苦しみの多かった重苦しさから解放されて、軽やかに生きることができるようになっていく。
今日もナーダ音に意識を合わせ続ける。
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